うんこ置き場

房ノート有料化に伴い汚物、垂れ流します

山田太郎の物語

俺が望むものは高級スポーツカーでもスリリングな恋愛でもない、ただ淡々とした平凡な日常である
山田太郎(仮)は深夜のコンビニに勤めるフリーターである。容姿や中身もごく平均的で特筆することはない。
彼は自分の境遇を悲観するどころか誇りを感じていた。ただ家とコンビニを往復するだけのルーチンに
反復美を見出していた。彼は人生における幸福と不幸が比例することを知っていたし、それならばただ
何も起こらない日常が一生続いても構わないと思っていた。それが山田太郎の美学であり人生そのもの
だった。

キラキラの大型新星

突然店長が前置きもなく新しい店員を連れてきた。
「山田くぅんちょっと、新しい人紹介するから」
休憩室から携帯をいじりながら出てきた女は俺の方にチラッと目をやる。
「よろしくっす。」
女はそれだけ言うと俺を気にするでもなく携帯に目を戻す。長いネイルチップがコツコツと小刻みにスマホの画面を叩く。
「よ、よろしく...」
そのド派手な風貌に圧巻されて俺は思わずその場に立ちすくんでしまった。
ゴールドホワイトのボブにネオンパープルのインナーカラー。まつ毛は蝶のように長く、ぷっくりとした唇には鮮やかなライトピンクが濡れていた。
「まぁね、分からないことがあったら後は山田君に聞いて」
店長は鼻の下を伸ばしながらギュフフといったような下心丸出しの笑い方で笑った
「おけっすー」女は相変わらず気のない返事だ 
「じゃあ二人ともよろしく、僕は帰るから」
何がそんなに可笑しいというのか。
女はラメが敷き詰められた小さい鏡を置くとピンクのキャップをとってマスカラをまつ毛に当てた。女の周囲には嗅いだことのないような安い香水の匂いが漂っている。無機質なコンビニには釣り合わない彼女の雰囲気に度肝を抜かれていた
「パイセンは何ていうんすか?」
女は指で瞼を押し上げ、マスカラをまつ毛に押し当てる。
「へ?」
俺は突然話しかけられて脳味噌が追いつかない。
「名前何て言うんすか?」
「え?あぁ…山田太郎。」
「ふーん。じゃあ山田パイセンっすね。あーしは寧音っす。ねおでいいっすよ。」
「あぁ…うん、わかった…」
俺は一体何が分かったと言うのだろうか。会話の内容に頭がついていけそうにない。
名札に書いてある寧音という漢字はねおんと読むらしい。これがニュージェネレーションという奴なんだろうか。何だか頭が痛くなってくる。

あからsummer!!

手を伸ばせば 空いっぱいの青
白いワンピースが風で揺れた
君と並んで歩く水平線の先
 
(うぐぐ…!リア充共め!
羨ましくなんてないんだからね!)
 
昼起きたら速攻でログイン(ハイ!ハイ!)
温度は22℃でキープ ギルドの闇はディープ
モンスター達蹴散らし 天下勝ち取るの
(ゆーうぃん☆ゆーうぃん☆)Lvアップ!
気づけば深夜3時を周る(早く寝なさーい!)
まだまだ終わらないレベルカンストオーバー

女性向けのエッチ小説です。

激しい頭痛で目が覚めた。
意識は朦朧としており、全ての記憶がぐちゃぐちゃに掻き乱され、散らばっている。
辺りは薄暗く、時折橙色の灯りが視界の端を通り過ぎていく。
ここはどこだろう。私は何をしていたんだっけ...。
混線した脳回路を働かせようとするが、思考は霞がかかったようにぼんやりとしている。
埃っぽいフラットシートの匂いや、微かな煙草の匂いが鼻奥を突き、思わず咽せた。
なぜか呼吸が苦しい。今になって得体のしれない何かによって口を塞がれていることに気づく。
暗闇に慣れてきた眼によって、ここが車内だということが少しずつ分かってきた。
人の気配。雰囲気から隣で男性が運転していることが感じ取れる。一体誰なんだろう。
「目、覚めたかな。」
優しくて、包み込んでくれるような落ち着きのある声。
聞き覚えのある声だ。だけどそれが間違いであって欲しくて、誰の声なのか分かりたくなかった。 
男は運転席から手を伸ばし、ドリンクホルダーから潰れた煙草を掴み取る。
角張り筋の通った華奢な手は間違いなく見慣れた誰かの手だった。
頭の中で今置かれている状況が少しずつ明らかになってきた。
車内に充満する安い整髪料の匂いを嗅ぐと、彼の輪郭はより鮮明に浮かんでくる。
横を見ると見覚えのある色褪せたスーツ姿が目に入り、疑惑は確信へと変わっていった。
信じたくはないが、先生だ。その瞬間息が詰まり声が出なくなった。
男は年代物のジッポライターで煙草に火を付け、気だるげに口に咥える。
本当に先生なんだろうか。煙草を吸っている先生を一度も見たことが無かった。
潔癖ともいえる先生の性格から、煙草は最もかけ離れた存在に思えた。
男がふうと息を吐きだすと、生暖かくて薄暗い雲が車内に立ち込めた。
その息遣いの生々しさは、身体中が溜息に包まれているような錯覚をさせた。
デジタル時計の表示が2:58へと切り替わり、車内を怪しく緑色に照らす。
ここが現実なのか夢の中なのか分からなくなり、妙な浮遊感が私に襲いかかった。
運転席の男が、誰か知らない全くの別人のようにも思えてきた。
男がどんな表情をしているか分からないが、ほくそ笑んでいるかのようにも思えたし、
項垂れたような暗い表情をしているようにも思えた。
私は男に声を掛けて、本当にそこに先生が存在しているのか確かめたかった。
埃を大量に吸った喉を振り絞って声をだそうとするが、それはうぅあと言葉にならない呻きになって、情けなく零れただけだった。
「まさか私の過去を嗅ぎまわっていたとは、思いもしなかったよ。」
淡々と先生は喋りだす。それは私に話しかけているというよりは、自分自身に語り掛けているようだった。
「私のことを恨んでいるかい?」
先生は視線を前に見据えたまま、控えめに苦笑いする。
そこには凶悪な連続殺人鬼はおらず、いつもの先生の優しい微笑みしか無かった。
私は何か応えようとして、言葉に詰まる。
これから起こるであろう事態と、目の前にいる先生がどうしても結びつかなかった。
「でももう誰にも止められないんだ。自分でさえ止められないんだよ。」
先生は困ったようににぎこちなく微笑み、それを誤魔化す様に灰皿へと手を伸ばした。その手は微かに震えていた。
先生は無造作に垂れた前髪を掻き揚げた。月明かりによって通った鼻筋が照らし出される。
先生は重い溜息をつくと、瞳を伏せて何か物思いに耽っているようだった。
その横顔は今まで見てきたどの表情の先生とも違っていた。
今はただ彼に触れて、瞳を見つめていたかった。二人で車に乗っていても先生はどこか遠くにいて、触れることすらできないような気がした。
手を伸ばしてどれだけもがいても、先生は深い海底に沈んでしまって届かないような気がした。
黒のセダンはウィンカーを出して高速を降りる。
見慣れない標識や地名を見て、全てが二度と元には戻らないのだと、今になってはっきりと分かった。
 
車は雑木林で停まった。
車内は暗い闇に包まれており、カーオーディオの淡い光だけが、二人の輪郭を映し出していた。ラジオの音量は最小まで絞られており、人の声とも取れるノイズや名前も知らないクラシックが時折聞き取れるのみだった。
車内は蒸し暑く、額からは生温い汗が流れ、ワイシャツは背中にへばりついていた。
先生は後部座席に手を伸ばして、後ろの席のボストンバッグから何かを取り出す。
その一瞬、ボストンバッグの隙間からタガーナイフがギラリと鋭い光を放つのが見えた。
思わず息を飲む。私はこれから殺されるのだ。
死の瞬間が近づくのを感じた身体は、タガが外れた様にガクガクと震え出す。
死が現実味を帯びてくると、形容し難い恐怖が沸々と湧き上がってきた。
次第に息が上がり、心臓はバクバクと大きな音を立てる。そのうちにぜえぜえと嗚咽にも似た激しい呼吸へと変わった。
脳は思考を失っていた。私は軽いパニック状態に陥り、無理矢理身体を捻って、ドアに全身を思い切り叩きつける。
「動くと痛いよ」
身体が石のように固まる。喉元にひんやりと冷たい感触があった。
耳のすぐ近くに先生の息遣いを感じる。
先生の落ち着き払った態度は、切迫した車内の空気とはかけ離れたものであり、異様に感じられた。
先生は静かにナイフを置くと、私の口を塞いでいたダクトテープを一気に剥がす。
唇周辺の皮膚に痛みが走り、思わず顔を歪める。
先生は鬱血して赤く潤んだ唇をゆっくりと親指でなぞる。

自殺旅行 19.11.15

【自殺旅行1日目】
私は新幹線の中でうずくまってしゃがんでいた
東京駅までおよそ3時間弱、片道8580円
車両の端から端まで見て回ったけれど、空席はない
どの席も年老いたスーツ達が所狭しと座っていた
スーツ達は皆嗅いだこともないような高い酒の匂いと
大きな犬が一匹住んでいて、観葉植物には埃ひとつなく
玄関はオートロック式、テーブルに小綺麗なクロスが敷かれている家の匂いがした
どこかに座れたらいいだろう、と考えていたがその匂いを嗅いでいると
あまりいい気分にはなれそうになかったのでその車両はでた
なので車両と車両の間にある隙間に大きなリュックと腰を下ろした
延々とトンネルの中を走っていて、窓からの景色は真っ暗だった
何をするでもなく、新幹線の壁を食い入るようにじっと眺めていた
お金を払って乗ったにも関わらず、新幹線に私の居場所はどこにもなかった
 
東京駅に着いて困った、私は行く場所が無かった
駅は人が濁流のように流れていて、突っ立っていれば流れをせき止めてしまう
なすすべもなくその川の中に潜り込んで、どこか出口を捜してもがいていた
歩き回りながらようやく気付いた、私は東京になど来たくはなかったのだということを
東京に限った話ではない、私はどこにも行きたい場所などなかったのだ
そしてどこに行き着いたとしても、そこは探し求めているどこかではないということを
ある場所に辿り着いても違うような気がして、また別の場所へと移動した
行き場所など決まっていないのだから、間違いも何もないのだけれど
そのうちに疲れてきて、ふと空を見上げると透きとおってどこまでも高い
それを覆い隠すかののようにギンギラの摩天楼が競い合って並んでいた
これからどこにでも行くことができる、けれどどこにも行けないという気がした
晴れ渡った平日の穏やかな陽気と対照的に、気持ちは陰気臭く曇っていくばかりだった
私は駅構内でしゃがみ込んで、せわしなく入れ替わる人達をじっと眺めていた
 
辺りが暗くなってきたので、宿探しをしなければならなかった
一日中重い荷物を持って歩きまわっていたので、座れる場所が欲しかった
身体的な疲れよりも精神的な疲れを取る方が即決だろう、と思った
どぎついネオンが煌めく繁華街で小さな子供が一人で歩いていた
片っ端から近くのホテルを訪ねて、空きがないか聞いてまわった
後で思えばそのほとんどはラブホテルだった、受付はひとりかと聞き、
私がそうだと答えると少し怪訝な顔をして、そのあと馬鹿丁寧に言葉を並べられて断られた
本当は空いていたかもしれないな、などと想像する余裕もない程度には疲弊していた
時刻は18時をまわっていた、どこも予約されていて部屋ひとつさえ空いていなかった
コインロッカーに荷物を全部預けて、寂れた駐車場のブロックに腰かけた
眩しい喧騒から抜けてきた私にとって、誰を照らすでもない蛍光灯の灯りは優しかった
コンクリートの隅にいる死んだ蛾を眺めているうちに、少し落ち着いた
夜風が頬に当たって寒かったが、この大都会においてこの小さな駐車場だけが
紛れもなく唯一の自分の場所だった
駐車場ですこし休憩をしたら、宿探しを続行しなければならなかった
もう半ばあきらめかけ、最後に何の気もなしに入ったネカフェが、
私の1日目の寝床になった
 
隣で誰かが咳払いをした音は、耳元で囁かれたのように感じられた
足の末端に血が駆け巡っていく音や、寝返りで髪が擦れる音などが
隣に聞こえてはいやしまいか、と神経をすり潰した
ここではビニール袋を畳む音でさえ騒音になってしまう
少し休憩して荷物を整理している時に、隣から壁を叩かれた
不思議と気にならなかったのは野宿を覚悟していたせいだろう
荷物の整理を諦め、椅子に座ってモニターを眺めていた
何冊か漫画を持ってきて読んでみたが、読んだ端から内容が抜けていくようだった
薄明かりの狭い部屋の中で息を殺すように体を縮こまらせていた
夢と現実の間をさ迷ってウトウトしていると、時刻は12時をまわっていた
どこかから地響きのようないびきや、押し殺したような寝息が聞こえてくる
それは予想だにしない脅威だった、
自分の寝ているすぐ横で、顔も見たことのない見知らぬ人間が寝ている
隣人に壁を叩かれても気にならなかったのに、これだけは耐えられなかった
遠くから聞こえるいびきは、地獄から聞こえる鐘の音のように不気味だった
まるで得体のしれない恐ろしい怪物たちが住む洞窟にいるような心持ちだった
時々訪れる静寂さえも、獣たちが私が寝静まるのを待っているような気にさせられた
それは次の朝、隣の部屋から出てきたキョドった態度のヒョロガリ眼鏡に会って
殴れば倒せそうだと思った後でさえ、気色の悪い夜だという記憶であり続けた
気が滅入りそうだったので、気を紛らわせる為にどうでもいい漫画を読んで夜を明かした
こうして自殺旅行の一日目は終わった

漠然とした将来への不安を論破

いいんだよもう死にたいとか自殺したいとか
その通過儀礼は中二の夜に卒業するんだよ
 
いや分かるよ気持ちが、
何回も死のうとしてると
自殺することに飽きるんだよ、自殺してないんだけどさ
そのうちにもういいじゃん死ななくて
俺生きてるよみんな元気〜?って開き直るんだ
なのに目の前でしにたいとほざきやがったな
ああ殺してやるよ、
お前を殺すという使命を持って産まれてきたんだよその通りだ
 
 
余談「惰性でオナニー」
もういい加減AVに飽きた
アバズレ共が犬みたいにキャンキャン泣き喚いてるのが見たいか
もう朝起きてちんぽを握るな
考え方が古いよ、日課でも義務でもない
付属パーツでしかないと思っていたけど、実は人体の方がおまけだった
生殖活動が義務じゃない今の時代だから
逆にちんぽにすがりいてる
呪いだよ